使い方
「住居」「食糧」「医療」「福祉」「安否確認」「相談先」の順に読み進めると、備えの全体像がつかめます。 すでに何か1つでも備えている場合は、その項目を飛ばして構いません。表の右端または本文中のリンクから出典元を直接確認できます。
住居の備え
家具の転倒防止と住宅の耐震化が基本項目です。車いすでも通れる避難路の確保や、 放置自転車などの障害物の点検も、要配慮者向けの記載として挙げられています。
出典:岡山県防災ガイドブック「ももたろうの防災」(本編)、 同(要配慮者の防災)(2026-09-06確認)
食糧の備え
飲料水は1人1日3リットルを目安に最低3日分、食料も最低3日分、大規模災害に備えるなら1週間分の備蓄が推奨されています。 首相官邸は「特別なものを用意するのではなく、普段の生活の中で利用されている食品等を備える」ことを勧めています。岡山県の資料では、これを「ローリングストック」と呼んでいます。
| 区分 | 目的 | 目安日数 | 主な品目 |
|---|---|---|---|
| 非常持出品 | 避難所で2〜3日過ごすため、最初に持ち出すもの | 2〜3日分 | 非常食、飲料水、お薬手帳・診察券、印鑑、現金、常備薬など |
| 非常備蓄品 | 自宅で過ごすためのもの(ライフライン停止・支援物資の遅延を想定) | 7日分 | 水(1人1日3L×家族人数分)、レトルト・缶詰、カセットコンロ、簡易トイレなど |
自炊が難しい場合、岡山市には配食サービスがあります。このうちひまわり給食・まごころ給食は安否の確認も目的に挙げられています(ふれあい給食は孤独感の解消が目的です)。
| サービス名 | 対象 | 内容・利用料 | 問い合わせ |
|---|---|---|---|
| ふれあい給食サービス | 65歳以上の在宅ひとり暮らし高齢者等 | 公民館等での会食・配食。年3〜12回、地区により異なる | 岡山市社会福祉協議会 086-225-4051 |
| ひまわり給食サービス | 65歳以上の虚弱な高齢者等(自炊困難、対面調査あり) | 平日昼食1食。400円(石井・福島)/410円(建部) | 岡山市社会福祉協議会 086-225-4051 |
| まごころ給食サービス | ひまわり対象外地区の同条件の方(対面調査あり) | 民間業者が平日昼食1食を配達。400円 | 岡山市高齢者福祉課 086-803-1230 |
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」、 岡山県防災ガイドブック(非常備蓄品)、 岡山市「給食・配食サービス」(いずれも2026-09-06確認)
医療の備え
要配慮者向けの非常持出品チェックリストとして、お薬手帳、健康保険証、介護保険被保険者証、障害者手帳(お持ちの方)に加え、 毎日服用するくすりは3日分・できれば1週間分、人工呼吸器や酸素療法など使用中の医療機器の準備が挙げられています。 また、かかりつけ医との連絡方法や災害時の対応を事前に確認しておくことも推奨されています。 持ち出し品の詳細な一覧は付随データ(CSV)をご覧ください。
出典:岡山県防災ガイドブック「ももたろうの防災(要配慮者の防災)」(6ページ、2026-09-06確認)
福祉サービスの備え
岡山市には、一人暮らし高齢者向けの緊急通報システムがあります。対象は、自宅に電話があり市内居住の近隣協力員3名が得られる方で、 65歳以上のひとり暮らしの方などが該当します。費用は生計中心者の課税状況に応じた自己負担(生計中心者が非課税の世帯は無料)で、通話料は自己負担です。利用には申請が必要で、申請書は岡山市のページにあります。
また、岡山県では避難支援者・かかりつけ医・使用薬などを記入する「個別避難計画作成ノート」(岡山県危機管理課)、 障害のある方やその家族向けの「災害時サポートブック~私の避難プラン~」(岡山県障害福祉課)が用意されており、 年1回の見直しが推奨されています。岡山県の資料では「高齢者等避難」の段階で、避難に時間を要する人とその支援者は避難を開始するとされ、 指定避難所での生活が困難な場合は市町村が開設する福祉避難所への移送対象になり得ます。
出典:岡山市「緊急通報システムの貸与・給付」、 岡山県「災害時サポートブック様式」、 岡山県防災ガイドブック(要配慮者の防災)(いずれも2026-09-06確認)
安否確認の備え
緊急通報システムと配食サービスに加え、岡山市には「高齢者・子どもの見守りネットワーク事業」があります。 新聞や郵便物がたまっている、電気やテレビが長期間つきっぱなしになっているといった異変に、 郵便局・宅配便・電力ガス会社・新聞販売店など日常業務で家庭を訪れる協力事業者が気づいた場合に市へ連絡する仕組みです。 また、災害時の連絡手段としてNTT災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を事前に確認しておくことも挙げられています。
出典:岡山市「高齢者・子どもの見守りネットワーク事業」(2026-09-06確認)
相談先一覧
| 相談先 | 内容 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 地域包括支援センター | 介護・福祉・健康・医療などの相談。本人・家族・地域住民が無料で利用可能 | 岡山県内の一覧(PDF) |
| 岡山市内の地域包括支援センター | 市内16か所(4区、中学校区単位の窓口あり)。平日8:30〜17:00 | 岡山市の案内ページ |
| 岡山市高齢者福祉課 | 緊急通報システム・配食サービス等の相談 | 086-803-1230 |
| 岡山市高齢者福祉課・障害福祉課・各福祉事務所 | 緊急通報システム機器の設置・故障の問い合わせ(岡山市の案内による) | 高齢者福祉課 086-803-1230 |
| 岡山県危機管理課 | 個別避難計画作成の相談 | 086-226-7562 |
分かったこと
- 岡山県の資料は「非常持出品(2〜3日分)」と「非常備蓄品(7日分)」を明確に分けて説明しており、備蓄の目安が具体的です。
- 岡山市には、緊急通報システム・配食サービス・見守りネットワーク事業という、安否確認を兼ねた制度が複数あり、それぞれ対象・費用・問い合わせ先が異なります。
- 個別避難計画や災害時サポートブックは、平時に本人・家族・支援者が一緒に作成しておく前提の様式で、年1回の見直しが推奨されています。
調べきれなかったこと
- もとにした岡山県の資料は、本人向けではなく支援する人向けに書かれています。 「要配慮者の防災」(令和3年7月改訂)は表紙に「支援してくださる皆様へ」とあり、 避難の手順も支援する側への説明です。このページは一人暮らしの方とご家族に向けて読み替えていますが、 もとの資料を直接読むと立場が違って見えることがあります。
- 岡山市以外の市町村(倉敷市・津山市など)の緊急通報システム・配食サービス・見守り事業の対象条件や費用は確認していません。市町村ごとに異なるため、お住まいの市町村の高齢者福祉担当課または地域包括支援センターにご確認ください。
- 緊急通報システムの現在の待機期間・設置台数の空き状況は、公開資料に記載がなく確認できませんでした。
- 個別避難計画・災害時サポートブックの様式の具体的な提出先の運用は、資料からは確認できませんでした。
- 熱中症対策、認知症の人向けの見守り施策、民間の有償見守りサービスは対象範囲外としており調べていません。